井上尚弥バンタム級戦線地図の今後は?

ボクシング世界バンタム級戦線

井上尚弥選手とドネア選手の世界バンタム級統一王座決定トーナメントから早、一か月が経とうとしています。

その間、バンタム級戦線は、井上尚弥選手中心の話題で持ち切りでしたが、先日のWBOバンタム級タイトルマッチで、フィリピンのジョンリエル カシメロ選手が、チャンピオンのテテ選手に3回TKO勝ちしてから、少しずつ今後の展開に動きがありました。

■ 現在のバンタム級各団体の王者は。。

ここで、現在のバンタム級各団体の王者を
まとめてみましょう。。

WBAバンタム級スーパー王者。。井上尚弥

IBFバンタム級王者。。井上尚弥

WBCバンタム級王者。。ノルディ ウーバーリ

WBOバンタム級王者。。ジョンリエル カシメロ


ということになっています。。

井上尚弥選手の次戦の相手について。。


井上尚弥選手本人は、WBOの王者である、カシメロ選手との試合を熱望しており、トップランクプロモーションも、その筋で動こうとしています。。


この試合が実現すると、バンタム級3団体の統一戦ということになるでしょう。。


しかしここにきて、井上尚弥選手が保持しているタイトルの一つであるIBFから、現在、IBFバンタム級ランキング1位のフィリピンのマイケル ダスマリナスという選手と、タイトルの防衛戦を行うようにIBFは、井上尚弥選手に指名試合の要請をしてきました。

もし、井上尚弥選手が、この要請を断ってカシメロ選手と試合をするのであれば、IBFのタイトルは、剥奪の可能性もあるのではないかと思われます。

とすれば、カシメロ選手との試合では、WBAWBOの2団体の統一戦となり、最終目標である4団体の統一は、やや遠のいてしまうでしょう。。


井上尚弥選手の意志。。


ただ、やはり井上尚弥選手としては、カシメロ選手と試合をしたいと熱望しているので、これは動かないと思われます。。

考え方によれば、ここは、IBFの指名試合を消化しておいてから、カシメロ選手と試合をすれば、井上尚弥選手の体の負担も和らぐのではないかとも思われます。。

右目の眼底骨折からの自然治癒という経過を辿っていますが、いきなり春先にカシメロ選手と試合をするよりは、IBFの指名試合をこなした方が、井上尚弥選手の身体的には楽ではないかとま思われます。。

しかし、トップランクプロモーションとしても、カシメロ選手とのラスベガスでの決戦と銘打った方が、集客がかなり見込めるという観点から、当初の予定通りに、カシメロ選手との試合という運びになるでしょう。。


■ フィリピンの旋風。。ドネア選手は。。


先日、ルイス・ネリ選手が計量オーバーの失態をしてしまい、WBCバンタム級挑戦者決戦戦が中止となってしまいましたが、その後は、どうなったのでしょうか?

WBCバンタム級王者のロドリゲス選手は、ちょっと蚊帳の外になってしまう形になりました。


というのも、現WBCバンタム級王者のウーバーリに挑戦するのは、先月井上尚弥選手と対戦したばかりのノニト ドネア選手に決定したとの発表をWBCが行なってしまったのです。。


この決定には賛否両論があります。。

ロドリゲス選手とドネア選手が先ず戦って、その勝者が、王者ウーバーリと対戦するのが筋である。。と思われるのです。。


しかし、どう言った事情か、ドネア選手がここにきて浮上してきたのです。。


これには、おそらくその先には、井上尚弥選手との再戦への道のりが待っているのでしょう。。


水面下で、いろいろな動きがあるのではないでしょうか。。



もしかすると、井上尚弥選手は、ドネア選手との再戦への道筋から、逃れられなくなっているのかもしれませんね。。


もちろん、超えなけれは、ならないハードルはあります。。


しかし、これは、世界のボクシングファンが望んでいるのかもしれませんね。。


ハメドアリが、ジョーフレージャーと3度対戦したり。。


西岡利晃が、ウィラポンと4度対戦したり。。



過去にも、因縁の相手とは、何回か対戦しなければならないケースがボクシングの歴史上、数々ありました。。


もしかしたら、井上尚弥選手とドネア選手は、そうなるのかもしれませんね。。



ボクシングマガジン 2020年 01 月号 [雑誌]

ボクシングマガジン 2020年 01 月号 [雑誌]

ボクシングマガジン 2019年 12 月号 [雑誌]

ボクシングマガジン 2019年 12 月号 [雑誌]