カシメロ勝利!次戦は井上尚弥選手と対戦か?

WBO世界バンタム級タイトルマッチ

暫定王者テテ対正規王者カシメロ

この試合は、先日イギリスで行われた、WBO世界バンタム級タイトルマッチである。この試合前に、同級暫定王者南アフリカのテテ選手は、バンタム級トーナメントに優勝したWBAスーパー、IBF王者井上尚弥に対戦するのは、自身であり、カシメロには余裕で撃破し、今は井上尚弥選手にターゲットを絞っていると明言していた。

しかし、この試合では第1ラウンドこそ互角に戦っていたが、その後、第3ラウンドでTKOを喫してしまうのである。

■ テテ敗北。。

試合を振り返ってみよう。第1ラウンド、両者それぞれリードの腕をやや下げ気味に構えている。サウスポーのテテ、オーソドックスのカシメロ、サークリングは、反時計回りに、サウスポーのテテが有利な状況でリング中央にて回っている。
テテは、身長170センチあり、リーチも長いゆえに、サイドへ回り込みながら戦術を整える。対して、カシメロは身長163センチ、リーチも短いファイタータイプである。常時、前にステップする直線的な動きである。

衝撃の第3ラウンド、やや、テテの頭がバッティング気味にカシメロの顔に当たる。。
その仕切り直しした後である。。反時計回りにサークリングしていたカシメロが、時計回りにインステップするや否や、ガードが下がっているテテの右側頭部に強烈な右フックを当てる。。時計回りした分、ややカウンター気味に入ったのであろう。。たまらずテテがその場にうずくまる。。
その後、カシメロは、3階級王者のパワーで連打を浴びせて、テテを沈めた。。

■ 試合後。。

試合後のコメントで、カシメロは、井上尚弥選手、出てこい!俺と戦え!と宣言している。。

■ フィリピンからの挑戦状

ちなみにこのIBFライトフライ、IBFフライ、WBOバンタム級を獲得しているカシメロは、あのフィリピンの英雄6階級王者マニーバッキアオがプロモートするMPプロモーションの傘下の選手である。。
ちなみに、マニーバッキアオといえば、あのフロイドメイウェザーとのライバルとしても有名な名王者であるが、現役ボクサーでもあり、フィリピンの上院議員でもあり、MPプロモーションの社長でもある。

カシメロ本人も、マニーバッキアオも井上尚弥選手との対戦を熱望しており、これが実現すれば、まさにバンタム級3団体統一戦が実現することとなるのである。

井上尚弥選手の気持ちは。。

カシメロとの対戦を熱望しているようである。
所属の大橋会長にも、その旨伝えているとのこと。。

その希望を最近契約したトップランクプロモーションに伝えると、トップランク社は、前向きに検討する、とのこと。

試合場所も、ラスベガスということで、実現に向けて動き出す予定だ。。

井上尚弥選手も、右目の眼底骨折の経過も回復に向かっているようで、来月ぐらいには、練習も開始するとのことである。

開催予定は、来年の春頃となりそうだ。。

実は、カシメロは5年前の井上尚弥選手の世界初挑戦の時のIBFバンタム級の王者であった。当初は、このIBFのカシメロに挑戦しようと、井上尚弥選手は考えていたが、IBFの規定により、まだ世界戦挑戦への試合数に達していなかったため、結局はWBCに挑戦することになったのである。

そういう因縁めいた事情もあり、今回井上尚弥選手は、カシメロとの一戦を熱望している経緯もある。


今から、次戦が楽しみである。。