井上尚弥VSノニト.ドネア世界一決定戦速報

井上尚弥VSノニト.ドネア戦速報

１１月７日PM９時。。その決戦に向けて、両者リング前に対峙し、さいたまスーパーアリーナに特設された、真っ白なリングに吸い込まれていきました。

ノニト.ドネアWBA バンタム級世界王者、５階級制覇の偉業を成し遂げた伝説の現役王者。。

対する、井上尚弥 IBF バンタム級世界王者、３階級制覇、モンスターの異名を持つハードパンチャー。。

両者リング中央に対峙する、井上は、すでに若さからのオーラが出て、今にも倒さんとばかりの眼光鋭い表情。

対する、ドネア。。笑みを浮かべて、穏やかな表情でもある。。

■ 以外？！前半ラウンド。。

１ラウンドが開始。。先にジャブを出していくのは、井上尚弥。。それに対して、受けて立つドネア。。しかし、井上は、ドネアへの敬意からか、様子を伺いながらの攻防。。お互いの相打ちフックもやや井上に分がある様子。。

２ラウンド。。少し井上に余裕が伺える展開。。相手のパンチを見切ったか？左ガードを下げ、肩の力を抜いたようなデトロイトスタイルで、フリッカー気味にジャブを放つ。。しかし、そこは５階級制覇は伊達じゃない。。

僅かな井上の心の隙を見透かしたように、右のガードの緩みをドネアは見逃さない！あのフィリピンの閃光の左フックが、井上の右目をカットしてしまうのだ。。焦ったのは井上。。このカットは、この試合全体に尾を引いていくことになるのである。

３ラウンド以降。。ドネアは、井上にプレッシャーを与え続ける。カットした右を再度傷口を広げてやろうとせんばかりに、右ストレートから、左フックを出すドネア。

それに対して、井上は、防戦一方になっていく。。ついには、ドネアの右により、鼻血まで出てしまい、誰がこんな井上の姿を予想しただろうか。。

■ 激闘の中盤戦。。井上最大のピンチ。

５ラウンド以降、井上は益々窮地に追い込まれる。ドネアは、常にプレッシャーをかけ続け、再三ロープに詰められる井上の姿が頻繁になってくる。７ラウンド、８ラウンド辺りには、ドネアの右ストレートをもらい、井上がぐらついてクリンチで逃げる姿も見られ、まさか、井上がドネアの前にKOされるのでは、という不安もよぎる展開に、。更に悪いことに、再度、右目から出血も見られ、ドネアの攻勢になるかと思われる展開に。。やはり５階級制覇のキャリアというか、上はフェザー級まで戦っているウェイトを経験しているゆえの余裕か、井上のいつものモンスターパンチがドネアこの人には、効いているように思えないのである。。

ただ、井上もパンチをきちんと返しては、いるのである。しかし、いつも序盤で倒しているあの右が当たっているのに、ドネアには、いまいち効いていない様子なのである。。

■ １０ラウンドに展開が変わる。。

このまま、ドネアがやや有利に試合を進めていく中で、井上の右目を狙いレフリーストップに持ち込むのかと思いきや、１０ラウンド、、井上のコンビネーションからの左ボディブローがドネアの右脇腹やや上に突き刺さる！

一瞬、耐えたように思えたドネアではあったが、２、３歩リングを歩いた後、苦しそうにひざまづいた。。あのドネアがこの試合初のダウンである。。会場は、大歓声に包まれる。。

しかし、これで終わらないのが５階級制覇のキャリアだろう。９カウントで立ち上がり、そのラウンドを何とか凌いでみせる。。

続く１１ラウンド。。当然のごとく、井上はドネアに襲いかかる。あと一歩までコンビネーションブローで仕留めかけるが、ゴングに救われるドネアであった。井上は、あー仕留めきれなかった、という表情を見せる。。

■ 最終１２ラウンド。。二人の戦士。。

最終ラウンドのゴングが鳴る。井上とドネアがリング中央で対峙する。誰が最終ラウンドまでいくと予想しただろうか。。しかし、確かに二人は戦っている。。井上は、再度ドネアを仕留めにかかる。ドネアは、インターバルで少し休めたのか、井上にパンチを返していく。。ラスト１０秒でも、あのフィリピンの閃光のパンチを井上に放ち、ラウンド終了のゴングを迎える。。

■ 称え合う井上とドネア。。結末は？

リング中央で二人は抱き合い、お互いの健闘を称え合う。。更に、コーナーに戻ってたドネアに再度井上は、お礼を言いに行き頭を下げていた。。伝説の王者を目標にして頑張ってきた、伝説へのリスペクトである。。

レフリー、井上、ドネアがリング中央に並ぶ。。ジャッジの点数が読み上げられる。。

三者とも井上に支持。。世界王者の中の王者は、井上であった。。その右目は大きくカットされている姿が、この激闘を物語っていたのである。。