井上尚弥VSノニトドネア世界バンタム級統一戦レビュー

１１月7日、さいたまスーパーアリーナにて井上尚弥選手VSノニトドネア選手の統一タイトル戦がありました。

結果は、井上尚弥選手の１２回判定勝ちによる勝利となりました。。

ジャッジは、３対０で井上尚弥選手につけていました。

■ ドネア選手に引導を渡す

この試合のまえに、井上尚弥選手は、この試合でドネア選手に世代交代の引導をわたすと明言していましたが、その気持ちが試合にも表れていたのです。。少なくとも２ラウンドまでは、。

■ 僅かな余裕が生んだ心の隙。。

１ラウンドの攻防の中で、まだお互いが遠慮気味にパンチの交換をしていた様子でもありましたが、井上尚弥選手としては、ある程度、ドネア選手の動きを観察しており、多少は、見切った感じもあったのではないかと思われます。。

その気持ちが、第２ラウンドに表れていた場面があります。。

ラウンドの途中で、ロープを背中にした井上尚弥選手が、左腕を下げて、いわゆるデトロイトスタイルでの構えをとったシーンがありました。。おそらく、心に僅かな余裕ができたのでしょうか。。とてもリラックスした構えをとりました。。

ここが井上尚弥選手の心に隙を作ったのでしょう。その後、ドネア選手の左フックで右目の上をカットしてしまうことになります。。

おそらく、井上尚弥は、完全に避けたつもりが、意外にフックが伸びてきたのでしょう。。

■ 重大な傷。。右目の眼窩底骨折。。

このカットがこの試合のその後の展開に影響を及ぼすことになりました。。

試合後、このカットによる傷は、単なる傷ではなく、眼窩底骨折という診断が下ってしまいました。。

今後の動向が心配されますね。。

動体視力にも影響を及ぼす可能性がありますので、井上尚弥選手には、きちんと治療して、万全の状態で次回の試合をしていただきたいと思います。。