渡辺二郎元世界王者のパンチについての考察
渡辺二郎元世界王者のパンチについての考察
■ みなさん、ボクシングのパンチなのですが、一般的に言われている打ち方は、ナックルを手の甲が上を向くまで回すように言われていますね。
これについては、ジャブとストレートに限定されますが、その手首の捻りにより、パワーを産むのがボクシングの打ち方のメリットと言えます。
■ ボクシングの攻防の中で、置きにいくパンチというものもあります。倒すつもりまではないが、当てることで相手の心理的動揺を誘うのです。
面白いもので、相手はパンチが当たると、あれ、と思うもので、ペースを握られているように感じるのです。
そのうちに、距離感まで握られている心理状態になってしまいます。
■ 話は変わりますが、日本拳法という武道をご存知ですか?
日本拳法の突きは、ボクシングとは違い、縦拳なのです。
パワーこそボクシングが勝りますが、そのまま出すパンチなので、当たるまでの速さがボクシングより速いです。
● 日本拳法試合動画●
※ ちなみに、これが日本拳法の試合の動画です。
ボクシングレベルに速い突きは、縦拳から繰り出されます。ジャブなんかは、ボクシングと同様、見えないレベルに速い❗️です。
この縦拳を生かして、かつて世界チャンピオンとして活躍した日本人ボクサーを知っていますか?
このボクサーは、大学時代に日本拳法部に所属しており、その後、大阪帝拳ジムに入り、あのバンタム級で世界をとった人です。
その人は、渡辺二郎さんです。
とてもクレバーなボクシングスタイルで、距離感もよく、ディフェンス技術にも優れていました。
大学時代の日本拳法のパンチ、つまり縦拳で世界を獲りました。
●渡辺二郎選手世界戦動画●
※ これが、渡辺二郎選手の試合動画です。
この動画では、縦拳で左ストレートを打って いるのが、わかりやすいと思います。
この縦拳のメリットは、ガードの間からパンチ入れやすいという点にあります。
つまり、ガードを通過しやすいパンチです。
横幅が狭い分、相手がガードで固めても、ガードの間からパンチを当てやすいのです。
それと、パンチが軽くなる分、速い連打も打ちやすいです。
つまり手数を増やしやすい。。
ボクシングは手数の競技でもあります。
KOだけがボクシングではないのです。
判定で微妙になると、手数の多い方が有利になります。
かつて、ジャブポイントというポイントもありました。
もちろん、渡辺二郎チャンピオンは、KOアーチストでもあります。
あと、縦拳は、カウンターがとりやすいです。
これは、ためしてもらったらわかります。
実際、スパーリングで試してみてください。
ボクシングは、二つの拳だけの競技ですが、無数に可能性があります。
まさに、キング オブ スポーツですね!
■ ステイホームのストレス発散に!
■ 拳の保護に。。